Tokyo International Airport:RJTT

福音

昨年末に羽田空港C滑走路の延長工事が完成し、C滑走路は3360mの長さを持つこととなった。諸外国の空港には見劣りするものの、近年の航空機の性能を考えれば十分な長さであり、国際線ターミナルの増設とあわせると羽田にもいっぱしの国際空港としての体裁がようやく整ったことになる。撮影側としては乗り入れ機材の多様化に期待がかかるが、その前に滑走路の延長による離陸ルートの変化が直接的に影響してきている。どうなったものかと心配しながら昼過ぎの中央防波堤に向かった。

LH715:Tokyo Haneda-Munich Franz Josef Strauß/Lufthansa A340-642/D-AIHF
国内線の便は基本的に延長部分は使わずインターセクションで離陸しているようだったが、長距離便のルフトハンザはもちろん3360mをフルに使って離陸してきた。立ち位置を変えて眺めていると意外にもいい感じでターンを決めてくる。長い胴体がファインダーにほどよく収まり、思わず感嘆してしまうほど。ルフトハンザに限って言えば今回の滑走路延長は吉と出たようだ。

B747-8 Intercontinental

ルフトハンザのフランクフルト羽田線に今年の冬スケからB747-8Iが投入された。エアチャイナが導入したことで唯一のオペレーターではなくなったものの、現状では世界的に希少なB747-8Iで、もちろん日本では初めてのお目見えとなる。初日の到着から行くつもりはあったものの、どん曇りの空の前に撮影意欲は雲散霧消。代わって羽田就航2日目に京浜島で迎え撃つことにした。

LH717:Haneda[HND/RJTT]-Frankfurt[FRA/EDDF]/B747-8I/D-ABYG
バス車内でWikipediaを開いてスペックを確認する。B747-8Iは-400より6m近くストレッチされ、世界最長の胴体を誇っているらしい。そこで-400を狙うときより滑走路から離れて待機することにした。LH717便はほとんど定時にスポットアウトし、順調にタキシングしてあっという間に離陸許可。そして初見の-8Iは、-400より低く、そして静かに上昇してきた。

QATAR B787-8

台風18号に続いて列島横断を果たした台風19号だが、首都圏への最接近は午前3時頃の深夜帯だったため交通機関に大きく影響することはなかった。そんな中羽田のカタール深夜便は数少ない例外となる。公式サイトを見ると6時間半遅れの朝7時半発が予定されていた。エミレーツやハワイアンと言った同時間帯の便がいつも通り発着していただけに表示のミスかと思いきや、翌朝確認してみるとやはり遅れているようだった。北風の予報を信じ、34R離陸を見込んで中央防波堤へ向かう。

8:16/QR811:Haneda[HND/RJTT]-Doha[DOH/OTBT]/B787-8/A7-BCE
天候は最上の晴れ。だが台風が離れるにつれて吹き返しの北風が強くなるのが気がかりだった。予定の7時半から少し遅れたころからFR24に機影が映り、リクエスト34Rでの離陸も確認できた。そして、カタールの787は低い上がりから緩やかな弧を描いて180度ターンを決めていった。初見のカタール787、サイズにあった塗装で好印象。

Haneda Shift

ANAのB747引退劇の陰で羽田に返り咲いたエアラインがいくつかある。

AF279(HND-CDG)/B777-200ER/F-GSPA

エールフランスは羽田再国際化に最も乗り気の航空会社の一つで、将来的にはA380の投入も検討しているという。羽田発が7時半と早い時間に設定されており、アメリカンの先例もあり集客面での心配はあるが、撮影には最適な時間に出発してくれる。31日は北風が強く高い上がりになってしまったがそれでも綺麗なターンを描いてパリに向けて飛んで行った。


LH717(HND-FRA)/B747-400/D-ABVY

ルフトハンザも羽田シフトを明確に打ち出した。機材面でも話題十分で、11時50分発のミュンヘン行にはA340-600、14時05分発のフランクフルト便にはB747-400を充てている。午後の離陸となるため北風運用では京浜島での撮影となるが、右ターンの開始位置で明暗が分かれる。31日はA340は撃沈。B747は低い上がりではあったが、ヒートヘイズが出て及第点とはならなかった。冬までお預けといったところだろう。

北風運用のため撮影することはできなかったが、アジア路線も拡充され、シンガポールやタイ、フィリピンの離陸を日中に捉えることができる。キャセイとタイのB747が相次いで離陸する時間帯もあり、これからの南風運用時が非常に楽しみだ。

サウジアラビア狂騒曲

サウジアラビア皇太子の来日劇はチャーター機の大盤振る舞いとなった。羽田と成田にトータル7機種のサウジアラビア航空機が飛来した。内訳はB747-400・B747SP・B777-200・MD-11F・A340-200・B737BBJ×2で、可能な限りの行動をとったが、そのほとんどを逃してしまう苦い結果に終わった。

しかし、B747SPとA340-200だけはどうにか記録に残すことに成功した。離陸は今朝9時半に始まった。

SVA01C(HND-DEL)/B747SP/HZ-HM1C

離陸状況を見て立ち位置の若干の調整を予定していたが、上がりはべた低でターン開始もかなり北側になってしまった。結果400mmレンズでは及ばないルートを飛行したため、ほぼ等倍にトリミングせざるを得なかった。原型を維持する飛行可能なSPはもはや数機しか存在しない。しっかり押さえておきたかっただけに悔しい。


SVA002(HND-DEL)/A340-200/HZ-HMS2

一方随伴のA340はB747SPの1時間後に離陸すると、ぴったりの高さで最上のターンを見せてくれた。A340-200も希少な機体で、日本発着の定期便では見ることができない。PM2.5の影響を感じさせない青空を背に飛ぶ姿は美しかった。

ここでやめにしておけばよかったのだが、成田にMD-11F(HZ-ANB/SVA6841)が飛来したということで成田に転戦。離陸を日没まで待ったが収穫ないまま退散する羽目になった。しかしこれでサウジアラビアに振り回される日々が終わったという妙な安心感もある。VIP機の飛来は嬉しいがあまり多すぎるのも困りものだ。

The Rolling Stones Special Flight

ワールドツアーの途上、東京でのライブのためローリングストーンズがやってきた。前回ライブ地のアブダビから羽田へのルートは上海経由と韓国経由がある。上海経由なら34L、韓国経由なら34Rに降りる可能性が高い。しかしレーダーを見るとARN84C便は仁川上空を飛んでいた。浮島に展開していたため遠い34Rに降りられるのは辛い。韓国経由でも南回りのパターンもあるので鳥取県付近までレーダーを注視する。鳥取を過ぎたARN84C便の進路は南、名古屋周りで飛んでくるようだった。ほっと安心して飛来を待つ。 

The Rolling Stones/Aero Nexus/ARN84C(AUH-HND)/B767-200ER/ZS-DJI

今回のツアーのためにチャーターしたアエロネクサスの767には、おなじみのロゴとThe Rolling Stonesのタイトルが描かれていた。普段は真っ白ノータイトルのZS-DJIだけにこの計らいは嬉しい限り。幸い天候も回復し、どうにか日差しを浴びた姿を捉えることができた。ガッツポーズ。

747 from 京浜島

 雪が止んだ日曜日、意外にも通常通り動いていた鉄道・バスを乗り継いで京浜島に繰り出した。狙いはもちろんANAのB747。前日欠航が続いたせいもあってかWEBには満員の表示が認められた。 


NH63(HND-CTS)/JA8961/B747-481D

低い上がりを期待して待つ。すると明らかにいつもとは違うところから747が飛び出してきた。低い!目論見通りの飛び方にしめしめと思って欲をだし、遅れていたNH65も待ってみることに。しかし残念ながらお腹を見せて華麗にターンしていった。光線はNH65の方がよかっただけにちょっとばかり悔しいが、これが羽田34R上がりのラストカットになるかもしれないと思うと感慨もひとしおだった。

次のチャンスは3月の仙台行きだが、フェリー便でもあるので低い上がりには期待が持てない。3月末の千歳さよならフライトとそのあとのアメリカへのフェリー便にわずかに望みをつなぎつつ、沖縄便でコマを稼ぐしかなさそうだ。ただ閑散期である2月は747が飛ばない日もちょくちょくある。いよいよ青い747がいない羽田が現実のものとなってきたようだ。

Chitose Final Phase


NH51(HND-CTS)/B747-481D/JA8960

さっぽろ雪まつりに合わせた形での千歳線への充当が始まった。34Lから上がってくれる北風運用時には撮影地にも恵まれ、また便の時間も撮影に適している。今のうちにコマを稼いでおきたいところだが、今度は天気がよくないと来ている。ひとまず30日に離陸を抑えたがこれに満足せず、もう2、3回は通っておきたい。狙い目は土日だが天気や如何に。

Sultan of Brunei B747-400

ASEANに合わせてブルネイのジャンボが飛来した。以前05からの離陸を懸念するあまりデッキで悲惨な陽炎写真を撮ったあのブルネイが今度はジャンボでやってきたのだ。しかし今度は迷うことなく京浜島で待機。天候もよく、風はそう強くはないがヒートヘイズも出ていない。そしてクリアランスは34R。立ち位置は以前キャセイのジャンボを撮ったあたりに陣取り、直前に上がったJALの773で長さも確認できた。条件は完璧に揃っている。

Sultan of Brunei/B747-400/V8-ALI/HND-WBSB
果たしてブルネイは思った通りのアングルで思った通りに飛んでいった。
いつもは翻弄されまくった割に大した収穫がないのが定番のVIP機撮影。今回はあまりにあっさり撮れてしまったので最初は実感が湧かなかったのだが、帰り道の足取りは確かに軽かった。ガッツポーズ。

Il-76TD-90VD


VDA4002/Il-76TD-90VD/RA76950
フィリピンの台風被害に対する支援のためIl-76が活躍している。 救援物資を積んで米本土からフィリピンへと向かうに際し、珍しく羽田空港を経由した。25日にはRA76503、27日にはRA76950がアンカレッジから飛来し、給油を受けると1日足らずの滞在で飛び去った。
短期間の滞在で荷物の積卸もないということでNスポットに駐機されたため、夜間の出発に際しては光源のない中での撮影となった。暖色系の光で照らされた航法士席がIl-76の独特の古めかしい雰囲気を醸し出しているが、このRA76950は2006年製造の新しい機体。エンジンもアビアドヴィガデル開発のターボファンPS-90を搭載し、最新の騒音基準にも対応しているので今後も長い活躍が期待できる。
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