西武鉄道

春光線

桜が満開を迎え、散っていこうとしている。桜の鮮烈な印象のために冬から春への移ろいはあっという間の印象が強いが、実際のそれは他の季節と同じく穏やかながら着実なペースで進んでいく。


西武新宿線 航空公園-新所沢/2671電車/2000系
そうした移ろいの時に旬を迎える撮影地がいくつかある。東北東を向く西武新宿線下り線を捉える新所沢駅先もその一つで、その理由は冬は前面が、夏には側面が甘くなってしまうために、その中間にあたる今の時期の光線が一番綺麗と言えるからだ。広々としたホームでズームを目一杯伸ばして絞り開放で狙うと、旧2000系の顔つきが春の斜光線を浴びてくっきりと浮かび上がった。

池袋駅今様



西武池袋線 池袋駅/35電車「ちちぶ」35号/10105F
池袋の西武線ホームの改札口のほうは太い柱と低い屋根のせいで暗くて圧迫感があるが、飯能寄りは屋根が高く開放的な雰囲気になっている。惜しむらくはその中途半端さで、駅全体としてはやはり薄暗いイメージが残る。ただ写真で一部を切り取ってみるとその印象は変わってくる。そう思って休日の夜、7番ホームに列車を待つ人がいないタイミングを見計らって、高屋根の下から滑り出すレッドアロークラシックを狙ってみた。

レトロカラー

5000系塗装のレッドアロークラシックが2011年末に走り始めてからもう4年になる。つい最近まで色眼鏡で見ていたのだが、サイドから見てみると5000系譲りの大窓のおかげでしっくりくることに気付いた。そこで側面をすっきり見通せる吾野手前の第10高麗川橋梁で先頭車を狙った。

西武池袋線 吾野-東吾野/13電車「ちちぶ」13号/10105F
吾野以西の秩父線は戦後の1969年開業のためにコンクリート橋ばかりだが、それより半世紀近く前の1929年に全通した吾野以東の池袋線にはガーダー橋が架けられていて開業年度の違いによる土木技術の発達が伺える。写真にするなら断然ガーダー橋で、第10高麗川橋梁のような上路式プレートガーダーは足回りまで綺麗に見えるのでなおのこといい。塗装は赤と緑が多いが、レッドアロークラシックと合う赤色でこれまたよかった。

5戦5敗

撮影にあまり時間を割けない状態が続いているので地元の西武鉄道にカメラを向ける機会が増えた。一番写欲が湧くのはクラシックな旧2000系なのだが、爆音を響かせてやってくる10000系もなかなかにかっこいい。池袋線だと5000系塗装の10105Fがいてちょっとしたバラエティもある。

西武池袋線 所沢/29電車「むさし」29号:10105F/40電車「ちちぶ」40号:10000系
夕方ラッシュ時の所沢では毎時2回特急同士の並びが狙える。ただラッシュ時ということもあってどちらかが遅延することも多く、なかなか綺麗に並ばない。帰りがけに何回か狙えばいけるだろうと気楽に始めたチャレンジだったのでしっかり撮れてから記事にしようと思っていたが、5回目の挑戦がヘッドライト消灯で撃沈して根を上げてしまった。

Inclined Window

3000系の引退によって西武に残る黄色い電車のほとんどが貫通扉つきの2000系顔になってしまった。この貫通扉はもともと新宿線の地下化に対応するための避難路として設置されたが、結局地下化が頓挫してしまったために本来の役割を果たす機会は今後ともないだろう。

西武新宿線 狭山市-入曽/5710電車/2000系2029F
結果飾りとなってしまった貫通扉だが、飾りとしての役割はばっちり果たしている。なかでも初期車は傾斜した前面窓がその上に庇のように張り出した行先表示機とあわさって独特な表情を構成する。ED79-50にも似た雰囲気があるが、まもなくの引退が確実なED79-50と違って2000系はいましばらくの活躍が期待できそう。しかしフルカラーLED化が進んでおり、表情の変化が気になるところ。

秋色編成写真


西武新宿線 狭山市-入曽/第2672電車/6000系6101F10連
電車が映っているだけの写真に過ぎない編成写真だが、必ずしも季節感と無縁の存在ではない。低い光線や色づいた木々など、線路際の様々なアクセサリーが秋を教えてくれている。ただし主役はあくまで鉄道車両。この時は木の影が少しでしゃばりすぎてしまった。

9000系いろいろ

中村橋は午前9時ごろから上り列車が順光となるが、夏場はトップライトになってしまって絵にならない。一方で冬になると建物の影がかかってしまうため、綺麗に撮れるのはこの時期に限られる。駅先ゆえの気軽さも魅力で昨年と同じように出がけに立ち寄った。

2116レ/9106F
到着してすぐに9106Fがやってきた。VVVF化改造を機に貼り付けられたエコマークが最近の武蔵丘入場の際にベンチレーターとともに撤去され雰囲気が変わった。それ以前に行われた戸袋窓の簡易閉塞もあって変化が目まぐるしい。

4210レ/9103F
9106Fを追うようにして京急塗装の9103Fも通過。7月の出場から時間が経ってしまったがようやく撮影できた。

2118レ/9101F
少し間をおいてやってきたのがトップナンバーの9101F。9101Fと9102Fはスカートの切欠きが大きい。

4212レ/9105F
続けて9105Fが通過。この編成からSIVの素子がGTOからIGBTに変更されており、上の9101Fとは2両目床下機器の形が異なる。

1時間弱の撮影だったが9000系ばかりがやってきたおかげで、その微妙な差異を発見する機会となった。数もバラエティも多い2000系と比べると均質でつまらないイメージがある9000系だが、これからは経年もあってさらなる変化が出てくるのかもしれない。

南入曽車両基地電車夏まつり2014


西武新宿線 南入曽車両基地
入曽の車両基地公開は行こう行こうと思いつつも、なかなか機会を持てずにいた。一念発起して自転車に跨ると、ものの20分もかからずに電車がずらりと並ぶお馴染の光景が出迎えてくれる。赤い電車と妖怪ウォッチが人気を博していたが、なんだかんだ黄色い電車は存在感ばっちり。色とりどりになってしまった池袋線系統とは違って、未だに「黄色い西武線」のイメージを色濃く残す新宿線らしい並びを手堅く押さえて帰途についた。

Full Color Light Emitting Diode

先週金曜日はホワイトバレンタインデーとなった。雪とはいえ翌日の予定があったので引きこもりを決め込む算段であった。しかしながら、出かけないとなると一層銀世界が魅力的に見えてくる。結局木々の着雪がいい感じになった14時過ぎ、そそくさと近くの新宿線沿線のポイントに出向いた。


西武新宿線 狭山市→入曽/2662レ急行西武新宿 2093F+24xxF10連

早速構えると新2000系のフルカラーLED搭載、2093Fを先頭とした10連急行が雪煙を立ててやってきた。こうした悪天候のときは幕よりもフルカラーLEDのほうが視認性が優れる。写真映りもこちらの方がいい気さえするほどだ。フルカラーLEDの意外な魅力を発見できる機会となったと考えれば、往復1時間強の雪中行軍も報われるかもしれない。

急行飯能

西武池袋線 所沢→西所沢(西所沢駅先)/2139列車/9106F

9000系は池袋線の急行専用車としての地位を確立している。乗客としても池袋駅の頭端ホームで急行を待っていても9000系が入ってくると妙な安心感を覚えるぐらいだ。ラッシュ時の急行には8連固定の3000系以外の全形式が入るのだが、2000系と30000系は中間に運転台が挟まるため着席定員が少なく、20000系は椅子が硬いという欠点がある。その点6000系も当たりといえるのだが、地下直運用が主体なのであまり地上池袋には入ってこない。したがって池袋線の急行と言えば9000系というイメージは揺らぎがたいのだ。

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