[鉄道]風景

ことのうみ


長崎本線:大草-東園/240D:キハ66 1+キハ67 1
千綿の棚田と並ぶ絶好の俯瞰撮影地、東園のみかん山から国鉄色のキハを狙った。ここは古くから車窓のハイライトでもあったようで、1967年公開の映画「喜劇急行列車」を見ると今とそう変わらない様子がわかる。物語は下り「さくら」の車中で進んで長崎終着とともにハッピーエンドを迎えるのだが、どうせなら折り返しの上りまで映しておいて欲しかった。当時の2列車は今の240Dと同じような時間で走行してくる。まさにこの光線条件でこのシーンに収まるDD51+20系8両編成の姿を捉えることができていたはずだ。

World of SIMUTRANS


Metinvest Kryvyi Rih Iron Ore Plant専用線/Metinvest 2TE10M+貨車10両
穴だらけで道路事情は悪く、内陸水運もドニエプル川に限られるウクライナでは鉄道貨物輸送のシェアが大きく、700m級の貨物列車が旅客列車よりもずっと頻繁に走っている。どこかで見たことのあるような光景だと思えばsimutransで、ゲームよろしく露天掘りの鉄鉱山の中から当然のように鉄道輸送となる。鉱山沿いの道を往復して見下ろせる位置を探し、風で撒き散らされる粉塵に咳込みながら列車を待った。運転時刻などもちろん掴めておらず、雑然と何本も敷かれたどの線路を走ってくるかもいまいちわからない。いよいよ終業時刻を疑う頃合いになったころ、重連型12軸の2TE10Mがこれまた重量級らしい3軸ボギー台車のホッパ車を押す姿を見せてくれた。

圧倒的に向日葵


Dnipro-Zaporizhia Line:1045KM-1047KM/Suburban Train No.6585:ER1 6連
夏の旬は長いようで短く、ヨーロッパともなれば8月末にはもう秋めいた色合いを帯びるエリアもある中、ウクライナでは向日葵が鮮やかな光を放っていた。一様に下を向いていて元気いっぱいという感じではなかったが、遥か彼方まで広がる黄色は暴力的でさえあった。種から作られる向日葵油の生産量がロシアを僅差で破って世界一を誇る程で、国土面積の差を考えるとウクライナの力の入れようが窺える。絵作りにもこの上ない助っ人となったが、背の高さゆえに見下ろせる立ち位置を探すのには難儀した。なんとか高さを稼いで構図を組むと一日数本のエレクトリーチカがほどよい存在感でアングルに収まってくれた。

Across the channel


山陽本線:門司-下関/5132M:415系8連

夏本番


信越本線:米山-笠島/4091レ:EF510-17+コキ20両

初夏・大村線


大村線:千綿-彼杵/3226D「シーサイドライナー」:キハ67 110+キハ66 110+キハ67 1+キハ66 1

Sanyo Local


山陽本線:戸田-富海/3345M:115系3000番台4連
普通電車で走る山陽本線は長い。接続路線が少なく風景が単調な岩国と下関の間は別格で、長い長い3時間となる。距離にすると182kmあるので足取りが重い訳ではなく、車両も古いとはいえ転換クロスシートで快適な旅となりそうだがそうはいかない。東海道本線の熱海-豊橋も189kmあってちょうど似たようなペースで走るので、表定速度60km/hに届かないぐらいのスピード感が退屈を誘うのかもしれない。頑張って目を開けていれば東海道本線なら富士山、山陽本線では瀬戸内海が車窓を飾る。線路から離れて高さを取ればなかなかの光景で、黄色い電車がよく映えた。

令和筑豊夕景


平成筑豊鉄道伊田線:あかぢ-南直方御殿口/256D:平成筑豊鉄道400形405

萌黄に紅紫、白と青


佐世保線:三河内-西有田(信)/回9936M:415系Fo105編成
冬の終わりを告げる梅に始まり、桜、藤、最近ではネモフィラなど観賞用の花々がかわるがわる見頃を迎えて目を楽しませている。一方で空中窒素の土壌固定という実用上の目的で植えられた蓮華草だって鮮やかさの面で負けてはいない。一面に広がったピンクの絨緞は電車の引き立て役にぴったりに見えたが、構図を組み始めるとバランスの難しさに気付くことになる。花弁の合間を飛び交う蜜蜂に混じってセンチ単位でカメラを動かすこと30分あまり、なんとか列車が来る前にアングルが決まった。

令和鉄初め


大村線:千綿-松原/3221D「シーサイドライナー」:キハ66 110+キハ67 110+キハ66 1+キハ67 1
今年はPM2.5のピークがずれ込んでいるようで、今頃になって空を汚している。快晴予報でもPM2.5予測を見ると二の足を踏んでしまうことがしばしばあるが、大村線の国鉄色4連となれば話は別で、夜明け前からそそくさと西に向かった。やはり抜けはイマイチで遠景で狙うには条件が悪く、かといって編成写真を撮るには光が高すぎた。写真のどっちつかずぶりにその迷いがよく出ているが、国鉄急行色の鮮やかさにレアさがあいまってか新しい時代最初の撮影はそれなりの満足感があるものになった。
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