東シナ海/佐世保基地

Warship 54


US Navy 7th Fleet, Destroyer Squadron 15, Arleigh Burke Class Destroyer DDG54 USS Curtis Wilbur
とね関門西航の報に明朝の入港を予想して晴れ予報の佐世保に走ったものの、予報は外れて曇天、一方予想は当たってとねはやってきた。しかしタッチの差で撮り逃し、一面灰色の空の下で途方に暮れた。きっつーい展開となってきたが、何の救いか無線が入感。曇りには変わりないとは言え、1発撮って帰ろうとカメラを構えて海岸に降りる。やってきたのはバーク級4番艦のカーティス・ウィルバーで、高後崎手前からタグボートべったりの嬉しくない展開。運のなさにガッカリしていると、海面に光が当たってきた。不運っぷりを鑑みて期待しすぎない程度に期待しつつ艦影を追うと、オレンジ色の斜光が当たり始める。光が回るにつれてファインダーからはみ出しそうな勢いだったが、マストの先までなんとか収まってくれた。タグボートもなんとか隠して辛勝一枚、満足したことにして帰途についた。

Box Art ISE


海上自衛隊第2護衛隊群第2護衛隊ひゅうが型護衛艦2番艦DDH182いせ
やはり俯瞰アングルはいい。

渚にて

鉄道写真のかぶりつき編成写真を筆頭として乗り物の記録写真には定型があって、船写真では俯瞰アングルがそれに当たると思っていたのだが、最近見る目が変わってローアングルに魅かれるようになってきた。先週土曜はカナダ海軍の入港がアナウンスされており、加えて素晴らしい秋晴れが広がった。ローアングルの誘惑が築城予行・遅れナナロク貨物などに勝って足は佐世保に向いた。

Federal Fleet Services Resolve Class Auxiliary Oiler Replenishment Vessel MV ASTERIX
寄船に着くと既に補給艦アステリクスが姿を見せており、ひとまず神社裏でシャッターを切る。コンテナ船を改装した民間籍の補給艦で、ドイツ海軍ベルリン級の同型艦導入までの繋ぎとして今年春に就役したばかりの代物。洋上移送装置やヘリコプター甲板などを新設している上、艦橋も改められているためほとんど原型を留めていない…と説明できるようにやはり俯瞰アングルの情報量は多く、捨てがたい思いはあったが、アステリクスを見送ると共に波打ち際へと向かった。





Royal Canadian Navy Halifax Class Fligate FFH335 HMCS CALGARY
飛沫が飛んでくるような高さで望遠レンズを覗くとヒートヘイズでメラメラ、加えてカモメがゆらゆら。ブイや漁船が手前に来ることはなく好条件を揃えられたと思っていたが、想像以上に条件がシビアで思ったよりも広角で狙う羽目になってしまった。しかし潜望鏡目線から見る船は思った通りにかっこよく、薄緑色にメープルマークが映えるカナダ海軍の主力をきっちりと記録することができた。

定刻入港

演習シーズンで船に飛行機にと動きが目まぐるしい。佐世保には公式ビジターとして韓国海軍が入港している。3隻の入港を知らせるプレスリリースには時刻まで記載されていて、当日の天気予報は晴れ。抜けに多少の不安はあったが迷いなく佐世保湾口・寄船鼻に向かった。

Republic of Korea Navy Yi-Sun-sin Class DDH977 ROKS Dae Joyeong

Republic of Korea Navy Yi-Sun-Sin Class DDH977 ROKS Dae Joyeong
はじめに李舜臣級駆逐艦のデ・ジョヨンが姿を見せた。4500トン級の汎用駆逐艦だがSM-2の運用能力を備え、世代的にも兵装的にもたかなみ型とあきづき型の中間的な存在のようだ。兵装は西側準拠なので見た目に大きな違和感はなく、国産品らしいアンテナ類に目が行く程度。DDHに区分され2機のリンクスを搭載しているらしいが、その割に飛行甲板はやや手狭に思われた。

Republic of Korea Navy Cheon-Wang-Bong Class LST686 ROKS Cheon Wang Bong

Republic of Korea Navy Cheon-Wang-Bong Class LST688 ROKS Il Chul Bong
続けてチョ・ナンボン、イル・チュルボンの2隻が入ってくる。これら天王峰級は2014年から就役が始まった新顔で日本には初お目見えとなる。上陸用舟艇LCM3艇を搭載可能な戦車揚陸艦で、このうち2艇を前甲板に載せる独特な配置。ただし今回はLCMの搭載はなく、ユニークなスタイルを俯瞰で押さえる目論見は外れてしまった。とはいえ、初見の3隻を1時間の間に順光で捉えられるというのは滅多にない好条件で、足取り軽く佐世保を後にすることができた。

His Thai Majesty's Ships


Royal Thai Navy Naresuan Class FFG442 HTMS Taksin

Royal Thai Navy River Class OPV551 HTMS Krabi
あれこれ話題を振りまいた韓国海軍の観艦式ではあるが、日本各地におこぼれが回ってきてありがたい限り。堺に立ち寄ったベトナム海軍の関門通峡に期待しているうちに、佐世保にタイ海軍がしれっと入港してびっくりさせられた。やってきたのは現代的な小型哨戒艦クラビと1990年代テイストのタクシンの2隻で、前者はイギリスBAE製、後者は中国製の船体に西側の兵装を載せるというごちゃ混ぜの様相でタイの外交巧者ぶりを連想してしまう。

Sea Trial


海上自衛隊第4護衛隊群第8護衛隊むらさめ型護衛艦4番艦DD104きりさめ
早朝の長崎港を見ると灰色の船がずらり。真ん中に止まっていたきりさめにタグが取り付くのを認めて慌てて港出口に架かる女神大橋に向かう。船を真上から俯瞰できる理想的な撮影地だが、護衛艦を狙うチャンスが三菱長崎の出入りに限られるためなかなか手が出ないでいた。機材を持って駆け上がると眼下に美しい港町の街並みが広がっているのがわかるが、するすると向かってくるきりさめともはや競走状態で景色を楽しむ余裕はなかった。レーダーの向きだけ気をつけてシャッターを切ったが、撮れてみると試運転らしいピカピカのきりさめが綺麗に捉えられていた。

26年目のこんごう


海上自衛隊第1護衛隊群第5護衛隊こんごう型1番艦 DDG173 こんごう
久々に晴れ渡った日曜日の午後、庵浦まで車を走らせるとこんごうの姿を捉えることができた。北朝鮮方面の緊張を見るにBMD任務からの帰りだったのかもしれない。1991年進水のこんごうにとって本来の任務は艦隊のエアカバーであって、宇宙空間で弾道ミサイルを撃ち落とすというのは四半世紀前には想定外の大仕事だろう。そんな変化を受け入れられたのは余裕を持たせた船体設計のおかげか、SPY-1レーダーを備えた上部構造部とややクラシカルなラティスマスト、前甲板の大柄な砲塔、ヘリ格納庫がないためすっきりとした後部と、バランスのよいその姿は変わらず今も日本の海にある。

くらま除籍に寄せて























雑食が信条なので一つの被写体をここまで追っかけたのは我ながら珍しい。というのもなかなか好条件で押さえられなかったためで、横須賀に入ったと聞けば京急快特で通いつめ、定係港の佐世保までも車を何度か走らせたものだが、結局青い海・白波・順光の条件を揃えることは叶わなかった。しかしもうここまで振り回されることもないかと思うとやはり寂しいもので、艦番号144の消滅に一つの時代の終わりを実感せずにはいられない。

farewell KURAMA


海上自衛隊 第2護衛隊群 しらね級2番艦 DDH144 くらま
体験航海があるという情報をちらほらと耳にして佐世保に駆けつけたが出港には間に合わず。寄船鼻からさらに西側に陣取って帰りを出迎えた。天気は上々ながら完全順光は得られず、加えて難民船の様相。完璧には程遠い条件ではあったが、これが最後かと思うと感慨深い。

DDH144 Kurama

今年も年度末恒例の練習艦隊近海演習航海が行われた。例年と違うのは練習旗艦のかしまが検査に入っていることで、その代わりはくらまが務めることとなった。そして近海演習航海の寄港計画は公表される。それはくらまを狙い撃ちするチャンスが得られることを意味していた。江田内を出た艦隊一行は神戸・高知等に立ち寄ってから九州南端を回って佐世保にやってくる。少し遠くアクセスにも難があるが、「確実に見れる」という魅力は大きく、jetstar・18きっぷ・タイムズカーシェアを駆使して長崎県西海市に到達。寄船港に止めた車中で夜を明かして翌朝の入港に備えた。

海上自衛隊 第2護衛隊群 しらね級2番艦 DDH144 くらま
夜明けの天気は微妙で、薄日が差しているものの視程は悪い。MarineTrafficの圏外なため目視を頼るほかなく、長い時間水平線を眺めることになった。暇を持て余してやたら丁寧に歯を磨いているとくらまの特徴的なシルエットがぼんやりと見えてきた。くらまは面舵を2回切って接近し、最後は左に舵を切ってくる。この回頭シーンからシャッターを切り始めたが、すぐに400mmでは画面からはみ出すほどに近づく。慌ててレンズを70-200に変えて撮ったのがこの一枚。狭水道通過と入港のためにアンカーがぶら下がっているのが惜しいが、思ったよりも光が当たってくれてようやく満足の行くくらまの記録写真を押さえることができた。
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