東シナ海/佐世保基地

26年目のこんごう


海上自衛隊第1護衛隊群第5護衛隊こんごう型1番艦 DDG173 こんごう
久々に晴れ渡った日曜日の午後、庵浦まで車を走らせるとこんごうの姿を捉えることができた。北朝鮮方面の緊張を見るにBMD任務からの帰りだったのかもしれない。1991年進水のこんごうにとって本来の任務は艦隊のエアカバーであって、宇宙空間で弾道ミサイルを撃ち落とすというのは四半世紀前には想定外の大仕事だろう。そんな変化を受け入れられたのは余裕を持たせた船体設計のおかげか、SPY-1レーダーを備えた上部構造部とややクラシカルなラティスマスト、前甲板の大柄な砲塔、ヘリ格納庫がないためすっきりとした後部と、バランスのよいその姿は変わらず今も日本の海にある。

くらま除籍に寄せて























雑食が信条なので一つの被写体をここまで追っかけたのは我ながら珍しい。というのもなかなか好条件で押さえられなかったためで、横須賀に入ったと聞けば京急快特で通いつめ、定係港の佐世保までも車を何度か走らせたものだが、結局青い海・白波・順光の条件を揃えることは叶わなかった。しかしもうここまで振り回されることもないかと思うとやはり寂しいもので、艦番号144の消滅に一つの時代の終わりを実感せずにはいられない。

farewell KURAMA


海上自衛隊 第2護衛隊群 しらね級2番艦 DDH144 くらま
体験航海があるという情報をちらほらと耳にして佐世保に駆けつけたが出港には間に合わず。寄船鼻からさらに西側に陣取って帰りを出迎えた。天気は上々ながら完全順光は得られず、加えて難民船の様相。完璧には程遠い条件ではあったが、これが最後かと思うと感慨深い。

DDH144 Kurama

今年も年度末恒例の練習艦隊近海演習航海が行われた。例年と違うのは練習旗艦のかしまが検査に入っていることで、その代わりはくらまが務めることとなった。そして近海演習航海の寄港計画は公表される。それはくらまを狙い撃ちするチャンスが得られることを意味していた。江田内を出た艦隊一行は神戸・高知等に立ち寄ってから九州南端を回って佐世保にやってくる。少し遠くアクセスにも難があるが、「確実に見れる」という魅力は大きく、jetstar・18きっぷ・タイムズカーシェアを駆使して長崎県西海市に到達。寄船港に止めた車中で夜を明かして翌朝の入港に備えた。

海上自衛隊 第2護衛隊群 しらね級2番艦 DDH144 くらま
夜明けの天気は微妙で、薄日が差しているものの視程は悪い。MarineTrafficの圏外なため目視を頼るほかなく、長い時間水平線を眺めることになった。暇を持て余してやたら丁寧に歯を磨いているとくらまの特徴的なシルエットがぼんやりと見えてきた。くらまは面舵を2回切って接近し、最後は左に舵を切ってくる。この回頭シーンからシャッターを切り始めたが、すぐに400mmでは画面からはみ出すほどに近づく。慌ててレンズを70-200に変えて撮ったのがこの一枚。狭水道通過と入港のためにアンカーがぶら下がっているのが惜しいが、思ったよりも光が当たってくれてようやく満足の行くくらまの記録写真を押さえることができた。
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