広島高速交通新交通1号線:伴中央-大塚/アストラムライン:広島高速交通6000系第5編成
日本最大の路面電車網が備わる広島には日本最長のAGTも存在している。中心街から北に伸びる路線は次第に山に分け入り、終点近くの駅ではフルスクリーンのホームドア越しに水田を眺める珍しい経験ができる。風が通らず蒸し暑い構内に閉口させられつつ、真面目にアングルを組んで10分に1本の列車を待った。やってきた車両はかつてVHSで目にした通りの黄色と黒のビビッドな色合いで、アストラムラインという口触りのいい響きが似合う。地元ではアトムと呼ばれているらしいが、広島を走る乗り物のニックネームとしてはやや皮肉めいたものを感じてしまう。