鉄道



今年の鉄道写真からは風景ものと雰囲気ものを一枚ずつ選んだ。つまり編成写真からはゼロということだ。一発で満足できる被写体と向き合うチャンスが減っているのは事実で、東奔西走の努力叶わず今年の一枚に相応しい編成写真を得ることはできなかった。それ以外の部分では順光以外の新しい撮り方に挑戦して、ちょっとずつ進歩を遂げられていると思う。とは言え来年こそは順光でかっこいい列車をバシっと決める興奮をまた味わいたいものだ。

航空





飛行機の方面では、撮影回数の割に多くの収穫を得ることができたと感じている。退役迫るファントムの集中的な撮影を果たせたのも嬉しい。VIP機の飛来に恵まれた一年間だったが、チャンスを活かしきれたとは言えないのが悔やまれるところだ。

艦艇




船撮りでは積極的な展開を続けて佐世保で収穫大だった。ただ完成度の面で満足したのは関門で捉えたしまかぜの姿となった。錨を仕舞って甲板上はクリーン。堂々と瀬戸内海を行くその姿はまさに鋼鉄の城だった。一方で台風で中止となった観艦式の苦い記憶も忘れられない。

パトカー

改元やG20、ラグビーW杯など警護案件には事欠かない一年で、東京以外でも様々な車列のチャンスがあった。しかし結局まともに取り組めたのは5月のトランプ来日と10月の即位礼正殿の儀だけで、二の足を踏んで後悔というパターンが多かった。その中から相撲観戦を終えて国技館を後にするトランプ車列を500mmで抜いたこの一枚をベストとしたい。 

2019年は季節ごとに電車飛行機船車をある程度振り分けて撮影に当たったが、結果として電車は夏の絵ばかり、飛行機は冬の絵ばかりになって並べてみるとバランスの悪さが目についた。事前計画のまずさ故に撮り損ねた被写体も少なくない。魅力的な被写体と向き合う難易度がどんどん上がっているので、十分な情報を元にリスクヘッジを意識した判断を心がけていきたい。 

毎年恒例の今年の100枚はこちらから。