演習シーズンで船に飛行機にと動きが目まぐるしい。佐世保には公式ビジターとして韓国海軍が入港している。3隻の入港を知らせるプレスリリースには時刻まで記載されていて、当日の天気予報は晴れ。抜けに多少の不安はあったが迷いなく佐世保湾口・寄船鼻に向かった。

Republic of Korea Navy Yi-Sun-sin Class DDH977 ROKS Dae Joyeong

Republic of Korea Navy Yi-Sun-Sin Class DDH977 ROKS Dae Joyeong
はじめに李舜臣級駆逐艦のデ・ジョヨンが姿を見せた。4500トン級の汎用駆逐艦だがSM-2の運用能力を備え、世代的にも兵装的にもたかなみ型とあきづき型の中間的な存在のようだ。兵装は西側準拠なので見た目に大きな違和感はなく、国産品らしいアンテナ類に目が行く程度。DDHに区分され2機のリンクスを搭載しているらしいが、その割に飛行甲板はやや手狭に思われた。

Republic of Korea Navy Cheon-Wang-Bong Class LST686 ROKS Cheon Wang Bong

Republic of Korea Navy Cheon-Wang-Bong Class LST688 ROKS Il Chul Bong
続けてチョ・ナンボン、イル・チュルボンの2隻が入ってくる。これら天王峰級は2014年から就役が始まった新顔で日本には初お目見えとなる。上陸用舟艇LCM3艇を搭載可能な戦車揚陸艦で、このうち2艇を前甲板に載せる独特な配置。ただし今回はLCMの搭載はなく、ユニークなスタイルを俯瞰で押さえる目論見は外れてしまった。とはいえ、初見の3隻を1時間の間に順光で捉えられるというのは滅多にない好条件で、足取り軽く佐世保を後にすることができた。