国鉄民営化直後はJR各社が高速化に邁進した時期で、相次いで登場した特急車はいずれも130km/hかそれ以上の速度を目指していた。同時に国鉄特急の標準デザインからの脱却を図って、バラエティー豊かな装いの車両が各地に現れた。

宇野線 妹尾-備中箕島/15M「しおかぜ」15号/8000系L4編成

そんななでも8000系は高速列車然としたスタイルで好ましい。一方の機能最優先の先頭車とも好対照で乗り入れ先の本州では独特な存在感を振り撒き、思わず狙いたくなる。今回もそんな誘いに乗せられて宇野線定番の陸橋からその流線型のラインを若干ながして切り取った。