3000系の引退によって西武に残る黄色い電車のほとんどが貫通扉つきの2000系顔になってしまった。この貫通扉はもともと新宿線の地下化に対応するための避難路として設置されたが、結局地下化が頓挫してしまったために本来の役割を果たす機会は今後ともないだろう。

西武新宿線 狭山市-入曽/5710電車/2000系2029F
結果飾りとなってしまった貫通扉だが、飾りとしての役割はばっちり果たしている。なかでも初期車は傾斜した前面窓がその上に庇のように張り出した行先表示機とあわさって独特な表情を構成する。ED79-50にも似た雰囲気があるが、まもなくの引退が確実なED79-50と違って2000系はいましばらくの活躍が期待できそう。しかしフルカラーLED化が進んでおり、表情の変化が気になるところ。