12月もあっという間に中旬になり、富士の冬姿も目に馴染んできた。冬の富士山と聞いてイメージするような真っ白な富士山を見れる機会はこの時期と春先の3月ごろが多いと聞く。言いかえると厳寒期はむしろ雪が少なくなってしまう傾向にある。それは温度が下がることによって雪が軽くなり、そうしたパウダースノーは風で飛ばされてしまうためらしい。

GK621:Tokyo Narita-Kagoshima/Jetstar Japan A320/JA04JJ/静岡県愛鷹山上空37550ft
こうした話を思い出したのは先週の新田原への道中。成田から離陸して東京都心の南をかすめて飛び、厚木基地の上空を抜けると進行方向右側に真っ白な富士山が見えてきた。向かい風が強く、対地速度332ktでゆっくりと飛行しているおかげでじっくりと富士山を眺められる。稜線を縁取るように伸びる富士山の影と甲府盆地に垂れこめた雲海が目を引く。西に進むと共に刻々と変化する山容を見ながら、窓の映り込みに注意してシャッターを切った。