東急5000系は今から60年前、戦後という呼び方がふさわしい時代に誕生し、東急線からの引退後は全国各地のローカル私鉄で使われてきた。さすがの名車も寄る年波には勝てず、一つまた一つと現役を退いていったが、熊本に残る2両が未だ本線上に踏みとどまっている。

熊本電鉄菊池線 打越-坪井川公園/25列車/5000系5102A単行
モスグリーンに塗られたモノコック構造の車体が単行で走る様はまさに蛙。北熊本-上熊本間3.4kmに設けられた4駅にぴょこんぴょこんと止まっていく。9分の旅路のちょっとしたアクセントとなる坪井川を渡るあたりで愛らしいシルエットを狙ってみた。