E351系のスーパーあずさは2時間に1本のペースで走る。2時間おきの運転間隔といい、スペックをもて余して主力の座をE257系に譲っているところといい、重ねて言うなら高速性能のために犠牲になったやや窮屈な車内まで含めて、どことなく500系に通じる孤高の雰囲気がE351系にはある。一方でどこから撮っても絵になる500系とは違って、E351系をかっこよく撮れるアングルは案外限られる。

中央本線 四方津-梁川/19M「スーパーあずさ」19号/E351系S3+S編成12連
その原因は前面に鎮座するLED表示機にあり、普通に正面から狙うと愛嬌のあるコミカルな印象が強くなってしまう。そこでトンネルと跨線橋を活かして、半逆光のスポットライトを浴びせ、加えて屋根が見通せる高さから狙いをつけた。卵型に絞られた車体断面を浮かび上がらせる算段だ。短いトンネルを抜け、逆S字カーブを描きつつ山影から飛び出したスーパーあずさを冬の鋭い日差しが照らすと、E351系は峠を攻めるスピードランナーらしい凛とした表情を見せてきた。