吾妻線岩島-長野原草津口は八ッ場ダム建設に伴い、将来的にはダム湖の湖底に沈むことになる。行こう行こうと思ってはいたものの、高崎からさらに1時間超の電車移動が必要となるその不便さゆえになかなか足を運ぶ機会を持てていなかった。線路切り替えまで1週間を切って慌てて天気予報とにらめっこし、晴れると踏んだ先週日曜日、片道4時間をかけて廃線モードで賑わう川原湯温泉駅に降り立った。

吾妻線 川原湯温泉-長野原草津口/535M/115系
しかし始発で出たにもかかわらず現着は10時を過ぎてしまったので、定番の不動大橋は光線が悪い。やむを得ず徒歩で他の撮影地を探すことにした。到着してから4時間弱、まともな写真が撮れずにがっかりしながら彷徨っているうちに線路を見下ろす橋に辿りついた。架線柱はかかるものの光線状態は良好、箱庭感もあって雰囲気は悪くない。手持ちであれこれアングルを考えているうちに4連の115系がやってきてくれた。

この収穫に気を良くして、線路沿いを長野原草津口まで歩いてみたが、結局撮影地は見つからず7km強の徒歩行軍は徒労感の強いものとなってしまった。加えて長野原草津口で1時間超の列車待ち。退き際の重要性を噛みしめながら22時過ぎに帰宅した。