9月14日の紀勢線トワイライト。串本で水平線から昇る朝日を拝んでから撮影に入った。

紀勢本線 紀伊浦神-下里/9027レ DD51 1193+DD51 1107+24系7両
海沿いのイメージが強い紀勢線だが、深い山を走る区間も少なくない。そこで往路は山間から沿岸に飛び出すポイントを狙った。朝日を浴びて海沿いに躍り出るDDが見えたときの興奮はこの日一番のものだった。

今回のスジでは紀伊浦神付近の入江・玉之浦を行く姿が海と絡める上では最も条件がいい。崖をよじ登って斜面に立ち、木々のわずかな隙間からレンズを覗かせて列車を待った。


紀勢本線 下里-紀伊浦神/9028レ DD51 1107+DD51 1193+24系7両
様々な切り取り方ができる上、潮の干満によって若干イメージが変わるためアングルに迷う。最終的に「構図は引き算」と思って望遠レンズで切り取ることにした。車がかかってしまったのが悔やまれるが、紀勢トワの白眉、玉之浦を行く姿を捉えられた。


紀勢本線 周参見-紀伊日置/9028レ DD51 1107+DD51 1193+24系7両
1時間超の停車時間があったので、定番の日置川鉄橋に先回り。こちらはスペースに滑り込むことさえできてしまえばアングルに悩む必要はなかった。

俯瞰・編成写真ともにばっちり決まったおかげで足取り軽く帰途に就くことができた。しかしまた来たいと思わせる魅力的な撮影地がまだまだある。非常に「遠い」和歌山南部だが、だからこそ再び足を運んでしまいそうな予感がしている。