入間基地にはYSの姿が日常の存在として残っている。入間基地をベースにする機体だけでなく、美保基地のYSも外来として定期的に飛来し、バラエティも豊かだ。青帯を締めた塗装はエアライナーの雰囲気があってYS-11FCやYS-11EA/Bとは違った魅力がある。月曜午後に飛来し、火曜朝8時に離陸していくスケジュールとなっているようだが、YSの代わりにC-1が飛来する場合や、そもそもフライト自体がない週もある。


Japan Air Force Schedule/403飛行隊/YS-11P/52-1152

そこで今年の冬こそばっちり離陸を決めてやろうと地の利を活かして何度か出撃してきた。しかしポジション取りを間違えたり、時間に間に合わなかったり、はたまたランウェイが逆だったりと散々な目に合ってきた。それ故、今回もちゃんと撮れるのか不安で仕方がなかったが、以前のポイントより南側の、県道50号線が西武新宿線を跨ぐ東里橋で離陸を待つ。森の向こうのエプロンからダートエンジンが聞こえてきて、フライトがあることはわかり一安心したのもつかの間、今度はC-130が森をかすめてべた低の上がりを見せていき、立ち位置の悩みが再燃する。以前の経験から間違えはないはずだと信じてその場にとどまっていると、森からYSが飛び出してきた。飛び出してきた位置はやや奥で、高い上がりになるかと思いきや、上昇角は意外と小さい。どうにか許容範囲だと思いつつシャッターを切った。ガッツポーズ。