昨週の土曜日、再びくらまが横須賀に寄港したことがわかった。今回は月曜日に動きがあるとみて、まっすぐ観音崎へ向かう作戦をとることにする。椅子の固いE217系に揺られて横須賀に向かうと、AISではゆうぎりやはたかぜなどが続々出港する活況が伝わってきた。くらまも動くだろうという期待とともに、間に合うのか?という焦りも湧いてくる。はやる気持ちを抑えつつ、横須賀駅到着前に吉倉桟橋を覗いてみると、まさにくらまにタグボートが取りつこうとするところであった。

海上自衛隊 第2護衛隊群 しらね級2番艦 DDH144 くらま

駆け足で改札を抜け、ヴェルニー公園に繰り出すと湾内で回頭を始めた。計画変更、観音崎へのバスを1本遅らせることにしてカメラを向ける。メインマストの対空レーダーが目立つので正面を向くタイミングを心掛けてシャッターを切っていく。回頭につれてアスペクト比を変える艦影に合わせて、レンズを70-200mmから400mmに変え、カメラを縦に構え直す。タイミングよく差し込んだ柔らかい光が陰影を加え、単装砲を連ねたくらまらしい佇まいが縦横3:2のフレームに浮かび上がった。

結局この動きは単なるバースチェンジで、出港は2日後の水曜日の昼前であった。1本前の電車に乗っていたら、観音崎で待てど暮らせどやってこないくらまをひたすら待つハメになっていたに違いない。珍しく運に恵まれた展開だったと、予定よりずいぶん早い時間に横須賀を後にしながら思う。これだからこの趣味はやめられない。