近鉄富田から北西へ延びる三岐鉄道は、その名の通り三重と岐阜を結ぼうとしたものらしい。実際のルートとしては富田から関ケ原を経て北陸本線の木之本までを結ぶ計画であったという。路線免許も関ケ原までは取得していたものの結局鈴鹿山脈に阻まれて三重県内の路線に収まった。よくある地方ローカル線のパターンだが、三岐鉄道は貨物輸送が残っているためまだ状況はいい。


三岐鉄道三岐線 丹生川→三里/32レ101系103F2連

セメント輸送の長大編成を重連の貨物が引っ張る姿はいかにも私鉄貨物らしく、そのためついつい貨物列車ばかりに目が行きがちだが、地道に旅客輸送を支える車両もまた魅力的。特に西武鉄道に馴染がある者にとっては西武車のお下がりばかりがやってきて懐かしいことこの上ない。中でも401系が大きく姿を変えずに残っているのが嬉しいところ。