去る1月12日日曜日。残り2機となったANAのB747が伊丹で遊覧飛行を行った。3発機以上は基本的に乗り入れることができない伊丹だけに一連のさよなら企画の中でも特別なものとなった。

今回は遊覧飛行への離陸のところから撮影を始めた。満員御礼と言った感じのスカイパークに着き、しばらく離陸機の様子を観察する。満員とはいえ燃料は少なく機体はそう重くないはず。ローテーションの位置は割と南だろうと読んだ。 


果たしてぴったりのところで機首をもたげた。標準レンズを使うことで伊丹ならではの飛行機との距離感が伝われば幸いに思う。

着陸ではタッチダウン時の白煙を狙った。70-200か400かで迷ったが圧縮効果を期待して400mmを選び、立ち位置を調整した。しかし747は一番北側のW10でのタキシーアウトを行うため、タッチダウン位置も若干北側に移ってしまいちょっとイメージとは違う仕上がりとなってしまった。それでもどうにかフレームに収めきることができたが、それはふんわりとした優しい着陸のおかげかもしれない。

 帰投までは時間がだいぶあったので南側の定番ポイント、千里川防波堤に移動して離陸を待つ。それまではたくさんいた親子連れなどは姿を消し、 飛行機撮影のいつもの面々で747を出迎えた。 


寒風吹き荒ぶ中、1/5流しを挑んだ。高感度耐性に劣る7Dゆえの苦しい選択だが、待機時間を利用して練習した甲斐はあったかどうにか及第点の出来となった。

747はランウェイ32Lに進入すると、名残を惜しむようにゆっくり進みながらも、その歩みを止めることはなかった。宝塚の街並みに向かっての最終滑走。あっという間に離陸すると左にバンクをとって伊丹から飛び去った。