1月の午前5時は早朝というより深夜の雰囲気が濃い。放射冷却によって温度が下がりきるこの時間、信濃町・国立競技場周辺に続々とパトカーが集い始めた。これらのパトカーは自動車警ら隊に所属し、毎年1月の早朝に行われる警視庁年頭視閲式に参加する。

視閲式は警視総監をはじめとする警視庁幹部がオープンカーに乗って行う巡閲と、警察官や各種車両による行進の2部構成となっている。空が明るくなり始めるころにはそれぞれ予行を行い、準備を整える。

日の出の頃には巡閲を受ける車両は整列を完了していた。寸分も違わず前後を揃えるにはそれなりの苦労もあるようだ。


7時過ぎから視閲式が始まる。警視総監はキャデラックのオープンカーに乗り込み、車列の先頭に立つ。オープンカーとはいえ警察車両。グリル内の赤灯が凛々しい。

一般車両としてもなかなかお目にかかれない車両に出会えるのも大きな楽しみ。GM製のビュイック・リビエラが巡閲車列の6号車として使用されていた。

国産車も当然使用されている。130型クラウンや430型セドリックなど、こちらは年代ものとしての価値が大きいようだ。

巡閲を終えて絵画館前に戻るセドリック。リアを沈ませて加速する姿がそれらしい。後方に見えるキャデラックSTSのように新車も投入されており、いくら走行距離が短いと言ってもこの先はそう長くはないのかもしれない。

巡閲が終わると警察官による行進、カラーガードの実演などが行われ、最後を各種車両によるパレードが締めくくる。一番の見どころでもあるのだが、意外と写真にしづらかった。こればかりは経験がものを言うのだろう。

騎馬隊も当然のように参加している。このほかには警察犬等も参加し、非常にバラエティ豊かな展示が行われる。

パレードが終わると警察官たちは三々五々帰署していく。その足となるパトカーは覆面も少なくなく、駐車場として使用されている明治公園には大量の覆面パトカーが並んでいた。アリオンやキザシといった定番はもちろん、いわゆるレア車両も数多く見られいささか食傷気味でさえある。個人的に気になったのがこちらのBHレガシィ。パッと見ではなかなか見抜けそうにもない。


今回早朝5時前から10時近くまで周辺でウォッチングに当たったが、見所となるのは6時を過ぎてからなのでそこまでの早起きは必要なさそう。来年は今回経験を活かしてパレードをうまく狙ってみたい。