ついこの間まで九州と言えばいたるところでED76の姿を見ることができたものだったが、富山区からの転入により増強されたEF81が運用範囲を拡大したため、意外なほどその姿を見る機会は減っている。

日豊本線 津久見→日代 4075レ EF81 408+コキ

九州の東海岸を行く日豊本線では南延岡まで乗り入れる4075レがEF81の運用となり、黄色いタンクコンテナ車とED76の組み合わせは見られなくなっている。とはいえ代わって入ったEF81もバラエティ豊かで興味深い。西大分以南ではローカル貨物らしい編成長となり、豊後水道と織りなす風景も相俟って魅力的な被写体であり続けている。

鹿児島本線(肥薩おれんじ鉄道) 肥後二見→上田浦 4093レ ED76 1015+コキ

日豊本線で4075レをEF81に譲った代わりに、鹿児島本線を踏破する4093レが2013年改正ではED76牽引に戻り、東シナ海岸を行く姿が復活している。沿線には海バックのお立ち台が点在しているが、この時期の肥後二見のポイントでは綺麗に光が回ってくれる。トンネル脇の斜面で列車を待つとやってきたのは1015号機。ちょっと前なら見向きもしないような後期型のカマだが、もはや贅沢は言っていられない。そんな思いでシャッターを切った。