秋という季節感を写真で表現するのはなかなか難しく、今までにそういったカットは撮れていなかった。今年こそはと思い続けるもなかなか足が向かずにいたが、485系の国鉄色編成が走っていると聞いてようやく重い腰を上げて会津へと向かった。

磐越西線 中山宿→磐梯熱海 1212Mあいづライナー2号/485系A1+A2編成

午前中は中山峠に向かった。この峠は中央分水界をなしており、この峠から西に流れる川は日本海に、東への流れは太平洋に注いでいる。紅葉の名所である磐越高原からもそう離れていないだけに、十分に色づいた紅葉が出迎えてくれた。

磐越西線 磐梯熱海→中山宿 1211Mあいづライナー1号/485系A1+A2編成

折り返しの列車もほぼ同じポイントから狙った。急峻な斜面を無理やり登っただけにサクッと降りることができなかったというのが実際のところだが、山の稜線が織りなす情景はやはり美しかった。紅葉は同じ地域でも進み具合が結構異なるようで、高い山では頂上付近はほとんどの葉が落ちて冬の雰囲気が色濃かった。

磐越西線 猪苗代→川桁 1214Mあいづライナー4号/485系A1+A2編成

午後から峠を越えて会津側で撮影を続けた。会津を象徴する磐梯山もしっかりと見えていたので定番のインカーブで狙いを付ける。架線柱のビームや磐梯山のツインピークのような山並みも悩ましく、構図を決めるのにだいぶ手間どってしまった。485系のうち非貫通顔は割とのっぺりしているので望遠気味がベターだろうと考えたが、それもまた再検討が必要なように思う。


磐越西線 川桁→猪苗代 1213Mあいづライナー3号/485系A1+A2編成

この日の会津の日没は16時半ちょうど。あいづライナー3号は猪苗代に16時22分到着なので、どうにか日は当たるだろうと粘ってみた。影が水平になりかけたころに遠くにライトが見える。淡い日差しが車体をほのかに染めると、赤いヘッドマークと力強い3灯が意外なほどかっこよく見えた。