今日午前7時過ぎに横田飛行場から1機のOC-135Bが離陸した。OC-135Bは領空開放条約、英語ではTreaty on Open Skiesと呼ばれる条約に基づく査察飛行を行うための装備を有し、その認証を受けた機体だ。

冷戦終結後の1992年に締結され、2002年に発効した領空開放条約は非武装の偵察機の領空飛行を相互に認めるもので、締結国は他国による査察を受け入れる義務を負う代わりに、他国領域の査察を行う権利を有する。隠匿行為を防止し、査察飛行の信頼性を高めるため、短時間の事前通告によって行うことが重要視され、フライトプラン提出後24時間以内の飛行開始や、締結国到着96時間以内の飛行完了など査察のスケジュールは厳格に定められている。

機体に関しても細かく規定され、搭載が認められているセンサーは光学パノラマ式フレームカメラ・モニター付ビデオカメラ・赤外線走査装置・側方監視合成開口レーダーの4種類に限られている。これら4種以外のセンサーが搭載されているようなことがないよう、受入国が準備した機体を使用させる権利も認められている。

日本はこの条約に加盟しておらず、またこの条約の規定するバンクーバーの東からウラジオストクの西というエリアからも外れているため条約関連の機体を目にする機会にはあまり恵まれないが、アメリカ空軍のOC-135Bは本土とユーラシア方面との移動の関係からか飛来することがある。2012年にも11月24日から11月27日まで横田に滞在していたが動く姿をとらえることは叶わなかった。今回は11月12日の夜に飛来し、それから3回にわたる早朝展開の末、今朝ようやく離陸を拝むことができた。


USAF 24th Reconnaissance Squadron OC-135B 滑走路端距離3500m 滑走路中心距離600m

参考文献
ジョゼフ・ゴールドブラット(浅田正彦訳)「軍縮条約ハンドブック」(日本評論社、1999年)
杉江栄一「ポスト冷戦と軍縮」(法律文化社、2004年)