キャセイパシフィックはエアバス・ボーイング双方のワイドボディ機を揃え、そのうちA330とB777が日本路線では主流である。そんな中で成田を夕方に離陸するCX451便とCX521便は貴重な例外で、さまざまな機材を日替わりで楽しめる。

Cathay Pacific CX521/B747-400/B-HOP/滑走路端距離4500m/滑走路中心距離1350m 成田-香港1822nm

そんな中でジャンボは当たりと言っていい。キャセイでは14機ものB747-400を運用しているとはいえ、もはやエアライナーとして飛ぶジャンボはそれ自体に希少価値がある。今一度しっかり狙ってみたい機体だろう。

8月最終日の成田の視程は高く、400mmレンズを通しても空は十分に青く抜けていた。このレンズで全長70mのジャンボを撮るためには滑走路から1km以上離れる必要がある。ぐっと下がってレンズを構えると、夏の終わりの夕日に淡く照らされ、暑い空をゆっくりと上昇していった。