2019年11月

Red Kangaroo


Royal Australian Navy Hobart Class Destroyer DDG39 HMAS Hobart
オーストラリア海軍初のイージス艦ホバートが佐世保にやって来た。2017年就役の最新鋭艦かつ独特な姿をしているのにどこか見覚えがあるのは2002年就役のスペイン海軍アルバロ・デ・バザンをベースにしているためで、アメリカ製のイージスシステムとレーダーを1mmでも高く配置しようとするヨーロピアンスタイルの融合が面白い。相模湾で捉えられるはずだった洋上航走の姿は観艦式とともに幻に終わってしまったが、代わって高後埼でベストコースの進入を見せてくれた。

西海の果てに


西海市道:御床浜入口-崎戸本郷/さいかい交通いすゞキュービックKC-LV830N:佐世保200か168
早朝から勇んで寄船に乗り付けるも艦影はなく、さらに西を望むべく崎戸まで進んだが静かに水平線だけが広がっていた。意気消沈して来た道を引き返すと幕車のキュービックとすれ違う。折り返しが狙えるはずと頭を切り替えてバス撮りに移り、海辺の町を行く姿を切り取る。ちょろちょろ動いて構図を組む楽しさは確かにあったが、すぐに徒労感が帰ってきた。

Hakata #4


鹿児島本線:博多駅/2342M:415Fo110編成+Fo507編成
帰宅ラッシュのピークを過ぎた夜8時前、博多駅4番線に白い415系が8連を組んでやってくる。駅は九州新幹線開業とともに様変わりしたが、415系の佇まいはJR初期の頃からそう変わらない。登場から40年以上が過ぎても全盛期を思わせるワンシーンが見られるのだから贅沢な話だ。この日は全検出場直後のFo110編成がFo507編成を従える美味しい組み合わせで一際満足感の高い一枚に仕上がった。

銀ガマ黒チキ


日豊本線:直川-川原木(信)/xxxxレ:EF81 303+チキ7052+チキ7051
THE昭和の駅だった延岡駅のリニューアルに伴う思わぬ副産物、白昼のレール輸送列車が日曜日の日豊本線を賑わせてくれた。秋晴れの下303号機の登板を迎えてこの上ない条件が揃った形だが、積荷は僅か6本の短尺レールで醒めた目にはほとんど空コキ2両の回送に映る。一枚撮ってさっさと転戦を決め込むつもりだったが、うっかり南下を始めてみると最高速度75km/hの列車には1時間1本のにちりんの足止めが意外なほど効いて、あと少しだけ・次の停車までと結局延岡まで追っかけてしまった。どれどれのおかげで位置を常に把握できるため撮影地を探す余裕まであり、素敵な鉄橋に巡り会うことができた。

こだわりの逸品


熊本市交通局幹線:熊本駅前-二本木口/xxxx電車:熊本市交通局8200形8201号

Redarrows


西武鉄道秩父線横瀬車両基地/西武5000系クハ5503 西武10000系10102F
お礼参りに行ったはずが新旧レッドアローの並びだけで早々にノックアウトされてしまった。

ことのうみ


長崎本線:大草-東園/240D:キハ66 1+キハ67 1
千綿の棚田と並ぶ絶好の俯瞰撮影地、東園のみかん山から国鉄色のキハを狙った。ここは古くから車窓のハイライトでもあったようで、1967年公開の映画「喜劇急行列車」を見ると今とそう変わらない様子がわかる。物語は下り「さくら」の車中で進んで長崎終着とともにハッピーエンドを迎えるのだが、どうせなら折り返しの上りまで映しておいて欲しかった。当時の2列車は今の240Dと同じような時間で走行してくる。まさにこの光線条件でこのシーンに収まるDD51+20系8両編成の姿を捉えることができていたはずだ。

白4普通佐賀


唐津線:小城-久保田/5836D:キハ40 2053+キハ40 2037+キハ147 50+キハ147 1058
バルーンフェスタの増結4連を追っかけ回して青空の佐賀平野をウロウロ。ただ運転時刻が微妙で、あと1時間早く来てくれれば、もしくは1時間遅ければという撮影地ばかりを巡る羽目になってしまった。唯一真っ当な光線が得られたのは脊振山地バックのストレートで、リバイバル香椎線のような4両編成をちょっとは唐津線らしい景色で捉えることができた。

400









300系と400系は共に1992年デビューで、JR世代の一番手を飾るエポックメーキングな車両だった。それは同時に子供心に訴える存在ともなり、のぞみ・つばさの響きは我々を魅了して止まなかった。2010年代を迎えてすぐに引退してしまったために満足な記録を残せていないのが残念だが、両者ともに博物館にしっかりと保存されているのはありがたい。特に400系はリニューアルされたツートンで引退を迎えたにも関わらず、シルバーの姿への復元まで果たされている。心躍らせて館内を進むと、現代のエースとの豪華な並びが出迎えてくれた。

132

しらね型が退役して護衛艦籍に残る最古参は1984年進水のはたかぜとなっているが、設計の古さで言えばはつゆき型の2隻に軍配が上がる。1番艦の進水は40年近くも前の話で、実に1980年まで遡る。それでいてアスロック、ハープーン、シースパローにCIWSと対潜・対艦・対空装備を一通り揃えた上でヘリまで積めてしまう。旧式化は否めないものの、現役を張れるだけの実力は残っているというわけだ。武装を欲張った割に船体は3000トン級に抑えられており、ギチギチの艤装の結果としてどの装備も悪目立ちすることなく鼻の短い艦首から一本煙突を経て三段になった艦尾までがなだらかな稜線を描く。

海上自衛隊第14護衛隊はつゆき型護衛艦11番艦DD132あさゆき
機能を追及した美しさに気付かされたのは練習艦となっている同型やまゆきを俯瞰した時だったが、4桁の艦番号が妙に目立つ。同時期にあさゆきの退役が噂され始めて、俄然佐世保行脚に気合が入った。狙い始めて半年あまりが過ぎたこの日は、読み通りの出港を予報と違う曇天で見送る羽目になって意気消沈。出港時刻と湾外での針路から日帰りパターンに期待が残ったとはいえ、雲行きも優れずすっかり気を抜いて待機しているといつの間にか目の前にあさゆきの姿があった。切り位置では雲も抜けてレーダーが正面を向く度にシャッターを浴びせる。空模様から気懸かりだった海面の発色もどうにか許容範囲に収まってくれて、冷戦を今に伝えるクラシックデストロイヤー、艦番号132の確かな記録を得た。
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